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視線を感じてふっと顔を上げれば目の前にはじっと見つめる金の瞳。 その美しさに思わず見惚れる。 「悟空? あの・・・?」 「なんで今日は眼鏡なの?」 「は?」 件の如く寺院に出向したついでに悟空に勉強を教えていた八戒は どこか不満そうな悟空の表情に目を瞬かせ、問われた言葉を反芻した。 同時に思い出されたのは、初めて会った時に言われた言葉。 子供の問う理由に思い当たる。 「モノクルは落として壊れちゃったので修理に出しているんです」 眼鏡は似合いませんか?、と微笑いかければ即効「似合うけどやだ」と 拗ねた口調で返される。 「だってそれかけると、きれーな瞳があんま見えなくなるじゃん! も、取っちゃえば? 見えないわけじゃないよな?」 「はぁ・・・それはそうですけど、やっぱりバランス悪いですから」 苦笑を零しつつ「すみません」と謝る八戒にうーんと小首を傾げながら 「早く直るといいね」と云いつつもどこか納得しかねている悟空だった。
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